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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第10章 昼間の密会
 いかほどの刻を経たのか。妓房に入ったのは昼過ぎのはずなのに、八角形の窓から差し込む陽はもう温かな蜜色に染まっていた。
「随分と長居をしてしまったようだな」
 ハンが夕陽に眼を細め呟く。
「さりながら、このように良い想いをしたのは初めてだ。そなたとは身体の相性が良いとは思っていたが、その身体、堪らんな」
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