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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第13章 伝え切れなかった気持ち
「ここにおいで」
 手招きされ、ソナは躊躇いながらもハンの側に行った。ハンはソナを楽々と膝に乗せ、その艶やかな黒髪を愛おしげに撫でた。
 シム尚宮が気を利かせて、室を静かに出ていった。
「こんなにも誰かを愛することがあるなぞ、私は今まで知らなかった」
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