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水蜜桃の刻
第3章 その唇
でも、そっと指を伸ばした、足のあいだ。
ぬるっ、としていて。
「あ……」
思わず、そのぬめりをぐるぐるとかき回しながら、いつの間にか全体に広げている私がいた。
何やってるの。
早く拭いて、部屋に戻らなきゃ。
そしてそんなふうにその行動を止めてくる自分もいた。
でも。
──でも。
ショートパンツとショーツに手をかけた。
足首まで下ろす。
とろりと溢れる蜜を指先ですくった。
すでに硬くなっているそこを、そのぬるぬるとした指で円を描くように擦る。
「……っ、くっ」
背筋がしなる。
唇を噛んで、声を我慢した。
自分を高めるために動き出してしまった私の指。
うずうずとした、下腹部を襲う疼き。
それはもう、どうしようもなくて。
せめて、早くいかなきゃ。
早くいって、部屋に戻らなきゃ。
でなきゃ、怪しまれちゃう。
焦りながらも、ぐりぐりと捏ね回す。
「……ふ、ぅう……っ……」
鼻から漏れる息。
びくびくと身体は震え続ける。
声を我慢するのが苦しい。
なのに気持ちよくて指が止められない。
ああ……先生────……!
頭の中に浮かんださっきの光景。
甘い蜜をすする音。
伸ばした舌先で、先生は濡れたそこを舐めた。
「っ……!」
そして脳内は勝手に変換する。
妄想し慣れている、先生とのセックスに。
先生からされる、愛撫に。