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水蜜桃の刻
第3章 その唇


そう──それは私の蜜。
垂れ流す、欲情の証。

じゅるっ、とすする音。

伸ばされてきた舌先で、私のここをぐりぐりと押しつぶすように舐められる────。


「……は……」


ぞくぞくっと、きた。


さらに速まる私の指先。
もう片方の手もそこに伸ばす。
蜜穴に差し込む2本の指。
なかをかき混ぜた。


これは先生の指。
先生の長く綺麗な指に、ぐちゃぐちゃとなかが弄くられてる────。


「んん……っ……」


なかの気持ちいいところ。
外の敏感なところ。
ひたすらに擦った。


……ああ。高まる。くる。


その兆候に、身体に力が入る。


……いく。
いっちゃう。


ああ……先生、っ────……!


びくんびくんと痙攣するそこ。
ものすごく、気持ちがよくて。

……本当はもっと余韻に浸っていたいのに、そんな時間なんてない。
頬の火照りがおさまらないまま、急いで部屋に戻った。

部屋に足を踏み入れると同時に、おしぼりが欲しいと先生に頼まれた私は、キッチンに戻り、そこでまた溜め息を漏らす。


「……はあ」


ほんとにもう。
何やってんだろう私。
先生が家にいるのにトイレでひとりでしちゃうなんて────。


なんとなく気になって、もう一度手を洗う。

ぺたぺたするショーツがなんだかすごく気持ち悪い。
新たにまた……溢れてきてる気もする。


「早く戻らなくちゃ……」


それでも、そう思って気持ちを切り替えた。
用意したおしぼりを手に急いで2階へと上がる。


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