この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
水蜜桃の刻
第17章 その心


合わさった、唇。
そのまま身体を押されるようにされ、思わず後ずさった私の背中が再び壁へとぶつかる。

先生の両手が私の頬を挟み込んだ。

そのまま口を開けば、すぐにくちゅりと入り込んでくる先生の舌。
入り口で待っていた私のそれにねっとりと絡ませてくるような、そんな深い口づけ。


ずっと。
ずっと焦がれていた。
先生の唇がどうしようもなく欲しかった。


先生の膝が私の足のあいだを割ってくる。
開かされ、入り込まれる。
さらに近付く先生の身体。
じんじんと疼き出す心が求めるまま……自分からも身体を押しつけ返すようにしながら、先生の唇を激しく貪った。


「……っふ、う、んん……っ……」


ちゅくちゅくっ、とさっきから響いている、淫らな水音。
先生の舌と私の舌が絡み合う、その音。
何度も角度を変え、深く重ね合う。

溶けて、蕩けて。

上顎を舌先でくすぐられ、駆け抜ける。
そう……痺れが、背中を。


「ん……ふ、っん……っあ……」


そこだけじゃなく、私の口内をひたすらに味わうようにする先生。
容赦のない貪りに、もう、立っていられなくなる。
先生にしがみつくようにしていた手に無意識のうちに力がこもる。


「……せんせっ、ソファ、に……っ、ん……」


たまらず願えば、くちゅ……と甘やかに音を引きずり、私の口内から逃げていく先生の舌。
唇はまだ軽く合わさったままで、……ん? と聞いてくる。


「……っ、だから……あっち……」


視線を流し、そこを示した。
言葉にしたとき少しだけ離れてしまった唇が寂しい。


早く、この続きを。
先生……っ、早く────……。


くん、とその袖を引っ張るようにする。


/321ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ