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水蜜桃の刻
第3章 その唇
……もう、ほんとやめて。
また身体がおかしくなる。
そんなことを思いながら、はあっ、と深く息を吐く。
「……あ」
そうだこの隙に──と、突然それを思いついた。
チェストを開け、新しいショーツを取り出す。
先生が下に降りて、洗面所で手を洗って、それからここに戻るまでの時間。
それだけあれば、余裕で取り替えられるはず。
一応ドアを閉め、急いでショートパンツとショーツを脱ぐ。
履き替えてから汚れたショーツはどこかに隠そう──そう思ってベッドの上にとりあえずそれを置いた。
新しいのを履こうとして手に取り、その前に少しだけ触れてみたそこ。
「……やっぱり」
そうだと思った。
そこはまだ、ぬるりとしていた。
……新たに濡れた、のかもしれない。
先生があんなことするから。
私に触れたりなんかするから。
いったばかりのいやらしい私の身体はすぐに反応してしまった。
「ああもうっ」
一度ちゃんと拭かないと着替えても意味ない、と机の上のティッシュ箱から中身を取ろうとしたときだった。
突然、がちゃ、とドアが開き
「ごめん、洗面所って────」
聞こえてきた先生の言葉がそこで途切れた。