この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
水蜜桃の刻
第18章 陶酔


少し身体を離して、先生を見つめる。
不意に先生が、指先で私の唇をなぞった。
ん……、と、しばらくその感触を味わった私をその衝動が襲う。


「……私だって、先生を」


先生のその指先を掴んだ。


「私から逃がしてなんかあげないから」


指先に口づけるようにして、先生を見る。


へえ……と先生があの笑い方をした。
口角を片側だけ上げた、それを。


「言うね」


低い声で呟かれ、ぞくりと肌が粟立った。
たまらなくなり、また先生に抱き付く。


「……っ、先生────!」


その唇を求めれば、すぐに与えられた。
最初から開かれた私の口内。
けれど先生は唇だけを何度もついばむようなキスを繰り返す。


「ん……」


それはそれで気持ちよいけれど、私はもっと深い交わりを求めていた。
だから自分から、舌を出す。
重なってくる先生の唇を舐めた。


「……そんなもの?」


唇が離れたとき、先生が呟いた。
え……? と、その視線を合わせれば


「俺を欲しがる気持ちはその程度?」


そう、意地悪く笑う先生。


「……っ」


首を振り、その首に両手を回して引き寄せた。
唇を重ね、先生の口内へと舌を伸ばす。
見つけた先生のそれに、円を描くようにねっとりと絡ませた。


「……ん、っ……は……」


くちゅ、と鳴る水音に煽られながら、自分がされて気持ちよかったことを先生にもしていく。
上顎をちろちろと舌先で擦った。
は……と先生が漏らす息が嬉しい。


/321ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ