この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
水蜜桃の刻
第3章 その唇


え……?


その感触に、今更ながらそこに視線を送った。
手の中の新しいショーツ。


はっ、と思い出す。
脱いだショーツは確か────。


「やっ……!!」


咄嗟にそれを離してタオルケットの中から頭を出し、置いたはずの場所に手を伸ばそうとした。

でも、既にもう、遅く。
先生は自分の近くにあったそれを先に手に取っていて、無言のまま見ていた。


「……っ!」


先生の手からそれを奪い返した。
ぎゅっと握りしめながら、絶望的な気持ちで俯く。


気づかれた?
これ、汚れてること……先生は気づいたの?


どうしよう。
先生がますます見られない。
心臓が破裂しそうなぐらいにどきどきする。

苦しい。


先生は、何も言わない。
私の心臓の音しか、聞こえない。


……こわい。


だって。
なにこの沈黙。
無理なんだけど。
耐えられないんだけど────。


たまらず、ぎゅっと目をつぶる。


「も、やだ……」


両手で顔を覆う。
いやらしく濡れているショーツ。
お尻だけじゃない……そんなのまで先生に見られてしまったなんて────。


「……ごめん」


先生が、小さく呟く。


「……なんか、ほんと……ごめん」


そう、困ったように。


「保護者のいない家にはやっぱりあがるべきじゃなかったな……」


独り言のような、それ。


え……?


その意味を私が考える間もなく、先生は続けた。


「ごめん、帰るよ」


帰る────?


/321ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ