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水蜜桃の刻
第20章 蜜刻
「……っく……!」
身体が、跳ねた。
先生の舌が、私の胸の、痛いぐらい大きく腫らしているそこを舐めたから。
その濡れた舌がくれるざらりとした感覚は、そこをさらに敏感な場所へと変えていく。
「さっきは透子を味わえなかったから」
先生はそう呟いて、また。
「んあんっ」
ぎゅっ、と先生の指を強く掴む。
痛いよ、と苦笑混じりの声が聞こえた。
とろけた頭の中に届いたその言葉に、謝るように優しく口内の指を舐める。
ぴちゃぴちゃと部屋に響く、私の舌が出す音。そして先生の舌が出す音。
弾くように、撫でるように、叩くように、くすぐるように……そんなふうに先生の舌は私の乳首を、いじめる。
「ん……っふ、あ……」
気持ちよくて。
気持ちよすぎて。
どんどんいやらしい気分になって。
ひくひくと、もうそこも疼いてるのがわかって。
とろけていることが、わかって。
どうしようもなくて。
ずっと左手を私にくれたまま、片手と唇で胸を弄り続ける、私の足のあいだにある先生の身体に、まるでそこを擦り付けるように下半身を捩らせる。
落ち着かなく動いてばかりの、足。
先生はそれに気づいていないわけ、ないのに。