この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
水蜜桃の刻
第4章 記憶
「……指、挿れて……」
大きく息を吐いた。
目を閉じて、私は口にし始める。
「……こう?」
ぬぷ……と、潤みきったそこにはいってくる先生の指。
私は、ん……と声を上げながらも首を振り
「もっと……」
そうねだった。
抜かれた指は、またすぐになかに。
さっきより増えた本数。
「あ……」
はいりこんでくる。
先生のあの指。
テキストをめくる……文章をなぞる、あの綺麗な細く長い指。
「……それで、なか、ぐちゃぐちゃ……って……っあ……!」
言い終わらないうちに動かされたそれ。
蜜で溢れたそのなかは卑猥な水音を響かせる。
私の耳まで侵される。
「どこ?」
ぐちゅぐちゅと掻き回される。
「……っ、あ……やっ、そこ……っ」
その指が、気持ちいい場所を擦る。
「ここ?」
ぐっ、と押すようにして擦られ。
「……っああん……っ!」
そこ────。
「こっちは?」
そして掴まれた右手。
さっき弄らされた硬く勃ちあがったそこに、また指を押しつけられる。
「どうするの?」
「……や……先生……っ」
「ほら」
「────っ!」
なかを擦る先生の指。
たまらず、押しつけられた自分の指を動かす。
円を描くようにぐりぐりと押しつぶす。
「あ……きもちいい……っ……!」
止められない。
もう、止められなかった。