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快楽主義者
第2章 ーーfarstーー


「俺も楽しかったよ。また今度美味しいお店見つけたら誘うよ」


本当はセックスが楽しかっただけのくせに。



「はい!楽しみにしてますね!」


ご飯なんかより貴方とのセックスを。



上司は家まで送ってくれた。



帰り際にキスをされ萎えたが笑顔でまた明日と告げた。



車が去るのを目で確かめて私は家だと言った綺麗なマンションの横を通り過ぎ、少し進んだところにある古びた木造のアパートに入った。



それは何故か。



「ただいま。」



ここが私の家だから。



イメージというものは恐ろしい。
いったんついたイメージは簡単には取り除くことはできない。



会社でそつなく業務をこなし、常に笑顔で、女の社員ともそれなりに親しくしてる女は男からとてもいいイメージだろう。



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