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秘愛
第2章 動き出す・・
「なんか・・初飲みとは思えないわね」
遙香も同じような事を思ったらしい。
ちょっぴり恥ずかしそうに肩をすくめた。
「でもうれしいわ・・なんていうのかなぁ、気使って遠慮がちっていう男ばっかりなのよ、
最近飲みに行く男達は」
遙香は話の途中で手をあげる。
振り返ると、美人に反応した屈強な体のにいちゃんが手を振りながら近づいてきた。
「生2つ、注文はビール持ってきてくれた時に」
ここでもキレキレのテンポで注文を仕切る。
あいよ!と甲高い声を残し機敏な動きで、にいちゃんは戻っていく。
その後ろ姿が遠くなってから遙香は再び話し出す。
「・・疲れるのよね・・同じレベルの男とか上司とか。
飲みの席でも仕事の話ばっかり。もしかしたら・・
私との共通点っていうか、盛り上がれる話ってそれしかないのかもね。
それってなんか・・寂しくない?」
頬杖をついた遙香から、霧のような溜息が聞こえてきた。
「奥村さん・・女として相手してほしいんだ」
ズバッと切り込んできた孝明の言葉に、
意外にも遙香は素直にうなずいた。
遙香も同じような事を思ったらしい。
ちょっぴり恥ずかしそうに肩をすくめた。
「でもうれしいわ・・なんていうのかなぁ、気使って遠慮がちっていう男ばっかりなのよ、
最近飲みに行く男達は」
遙香は話の途中で手をあげる。
振り返ると、美人に反応した屈強な体のにいちゃんが手を振りながら近づいてきた。
「生2つ、注文はビール持ってきてくれた時に」
ここでもキレキレのテンポで注文を仕切る。
あいよ!と甲高い声を残し機敏な動きで、にいちゃんは戻っていく。
その後ろ姿が遠くなってから遙香は再び話し出す。
「・・疲れるのよね・・同じレベルの男とか上司とか。
飲みの席でも仕事の話ばっかり。もしかしたら・・
私との共通点っていうか、盛り上がれる話ってそれしかないのかもね。
それってなんか・・寂しくない?」
頬杖をついた遙香から、霧のような溜息が聞こえてきた。
「奥村さん・・女として相手してほしいんだ」
ズバッと切り込んできた孝明の言葉に、
意外にも遙香は素直にうなずいた。