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秘愛
第2章 動き出す・・
「・・30も後半になってまだ独り者。
仕事はできるって褒めてもらえるし美人だなんてお世辞も言ってもらえる・・
でもそれって何が残るの?
このまま独りだったら・・とか考えるとそんなことよりって、思っちゃうの」
ここまで素直に正直に気持ちを吐き出されると、孝明は返す言葉を見つけられなかった。
聡明で自信あふれる堂々とした目で前を見据え、いつも背筋を伸ばしている遙香の弱音に
なにかを言えるほど女をわかってはいない・・
男としての未熟さ、みたいなものをはじめて感じた気がする。
「ごめんごめん!お局の愚痴聞かされたって困っちゃうわよねぇ。
それに今日は篠宮くんのための飲み会なんだからね」
え?オレの?と首をかしげる。
なんか・・したっけ?慰められるような事・・しでかしたか?
「へい、おまち!生2つ!」
こういうの、絶妙のタイミングっていうんだろうな。
さっきのにいちゃんに遙香は、焼き鳥盛り合わせ、塩キャベツ、フライドポテトと
ちゃっちゃと注文した。
特に相談したわけでもないのに。
彼女はおしゃべりしていたのに、頭の中で注文する品をまとめていたのだろうか。
それってスゴクねぇ・・?
「さ、じゃあまずはカンパイしましょうよ」
孝明は遙香のペースに逆らうことなくついていく。
はい、カンパイ!とジョッキを合わせ
喉を鳴らしながらビールを飲む遙香の姿に目を細めた。
仕事はできるって褒めてもらえるし美人だなんてお世辞も言ってもらえる・・
でもそれって何が残るの?
このまま独りだったら・・とか考えるとそんなことよりって、思っちゃうの」
ここまで素直に正直に気持ちを吐き出されると、孝明は返す言葉を見つけられなかった。
聡明で自信あふれる堂々とした目で前を見据え、いつも背筋を伸ばしている遙香の弱音に
なにかを言えるほど女をわかってはいない・・
男としての未熟さ、みたいなものをはじめて感じた気がする。
「ごめんごめん!お局の愚痴聞かされたって困っちゃうわよねぇ。
それに今日は篠宮くんのための飲み会なんだからね」
え?オレの?と首をかしげる。
なんか・・したっけ?慰められるような事・・しでかしたか?
「へい、おまち!生2つ!」
こういうの、絶妙のタイミングっていうんだろうな。
さっきのにいちゃんに遙香は、焼き鳥盛り合わせ、塩キャベツ、フライドポテトと
ちゃっちゃと注文した。
特に相談したわけでもないのに。
彼女はおしゃべりしていたのに、頭の中で注文する品をまとめていたのだろうか。
それってスゴクねぇ・・?
「さ、じゃあまずはカンパイしましょうよ」
孝明は遙香のペースに逆らうことなくついていく。
はい、カンパイ!とジョッキを合わせ
喉を鳴らしながらビールを飲む遙香の姿に目を細めた。