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秘愛
第2章 動き出す・・
一瞬店内から一切の音が消えたみたいに、耳の奥が静まりかえった。
遙香の口から聞かされた言葉は、他のどの音よりも
強烈に鳴り響いている。
思いもよらない言葉だった。
「世間で言う不倫よ・・もう8年になるわ」
冷めきって、白っぽくなってきたフライドポテトを指でつまんで、目の前にかざした。
「こんなふうに・・冷めて色褪せかかってるけど・・
別れられないの・・
彼は離婚はできないって・・それでもそばにいてほしいって言われて私は・・」
目を伏せる遙香が急に小さく見えた。
気の毒なほど、弱々しくなって・・
でもだからといって、彼女の行為を肯定していいわけじゃない。
どんなに好きでも結婚している男を相手にえらんでは・・いけない・・
「・・なんで?なんでですか?
奥村さんほどのキレ者なら、おまけに美人なら、そんな相手を
選ばなくったって、他にいくらだっているでしょう?
どうして不倫なんか・・」
遙香の口から聞かされた言葉は、他のどの音よりも
強烈に鳴り響いている。
思いもよらない言葉だった。
「世間で言う不倫よ・・もう8年になるわ」
冷めきって、白っぽくなってきたフライドポテトを指でつまんで、目の前にかざした。
「こんなふうに・・冷めて色褪せかかってるけど・・
別れられないの・・
彼は離婚はできないって・・それでもそばにいてほしいって言われて私は・・」
目を伏せる遙香が急に小さく見えた。
気の毒なほど、弱々しくなって・・
でもだからといって、彼女の行為を肯定していいわけじゃない。
どんなに好きでも結婚している男を相手にえらんでは・・いけない・・
「・・なんで?なんでですか?
奥村さんほどのキレ者なら、おまけに美人なら、そんな相手を
選ばなくったって、他にいくらだっているでしょう?
どうして不倫なんか・・」