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秘愛
第4章 理由
再び目を合わせると、今度は遙香のほうが目を逸らした。
「ねぇ奥村さん・・
前に飲んだ時に言いかけてやめたでしょ?彼のどこがいいのかを。
なにが言いたかったの?」
ふと思い出した。
はじめて飲んだ時に、彼のどこに魅かれるのかを聞いた時に、
含み笑いとともに口をつぐんだ。
それがなんなのか、知りたい、と思った。
「・・ふふ・・覚えてたの・・うん、こうなったら白状するわ・・
彼の体から離れられないの・・彼の指が・・好きなの・・・」
上目遣いの遙香の頬が、ほんのりと赤くなった。
恥ずかしい事を、それでも堂々と訴えた遙香の表情には
幸せな色がにじんでいた。
「バカな事言ってって、思ってるかもしれないけど・・
女を夢中にさせるのよ、彼・・
世間の常識なんて忘れちゃうほど・・私を愛してくれるの・・」
遠い眼をした遙香の中に、
咲子の面影を見た。
ひとつになった時の、あの幸せそうな顔・・・
「ねぇ奥村さん・・
前に飲んだ時に言いかけてやめたでしょ?彼のどこがいいのかを。
なにが言いたかったの?」
ふと思い出した。
はじめて飲んだ時に、彼のどこに魅かれるのかを聞いた時に、
含み笑いとともに口をつぐんだ。
それがなんなのか、知りたい、と思った。
「・・ふふ・・覚えてたの・・うん、こうなったら白状するわ・・
彼の体から離れられないの・・彼の指が・・好きなの・・・」
上目遣いの遙香の頬が、ほんのりと赤くなった。
恥ずかしい事を、それでも堂々と訴えた遙香の表情には
幸せな色がにじんでいた。
「バカな事言ってって、思ってるかもしれないけど・・
女を夢中にさせるのよ、彼・・
世間の常識なんて忘れちゃうほど・・私を愛してくれるの・・」
遠い眼をした遙香の中に、
咲子の面影を見た。
ひとつになった時の、あの幸せそうな顔・・・