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白堊の彼方へ
第1章 その温もり
だが、有紗は1人になるといつも考えるのだ。
自分の記憶は無くなった方がいいものだったのではなかったのかと。
大学生だと聞かされ目を覚まして暫くするとその友達が見舞いに来た。
だが、どの人も有紗に曖昧に笑いかけ、そして急いで帰ってしまうのだ。
神津凛という子はその例外だったが彼女もまた始終何かに堪えるように有紗のことを見ていた。
そんなことに疲れた有紗は両親に頼み面会遮断にしてもらった。
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