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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第6章 ☆SS1: 春雪~キミと出逢った季節~
見たまま、気付いたままを言っただけ。
ただそれだけなのに
「………」
蓮見のストールを静かにソファに置くと
振り向いた加賀谷が、凄まじい眼力で俺を睨みつけてきた。
……つーか、こいつマジで機嫌悪くねぇか?
すっげーオーラ出してんだけど。
「……宮本」
「あ?」
「………」
「……? なんだよ」
腕を組んで、睨み返しながら1歩加賀谷に近付く。
普段 “ 怒 ” の感情なんてほとんど出さねぇ奴だから
根拠はねぇが、原因は寝不足ってだけじゃ無い気が……
……と、次の瞬間
「さっきからなにガンつけ……
~~~!!」
突如
加賀谷の右腕が伸びてきて、ガシッと胸ぐらを掴まれる。
「~~!? 何しやが……っ」
そのまま視線の位置がひっくり返って
抵抗する暇もなく、俺の体はリビングの床に叩きつけられた。
……それだけじゃなく
「~~~!!」
「大人しくしろ」
……まるで、ハリウッド映画のアクションシーン。
一瞬の隙をついて
仰向けになった俺の上に、加賀谷が馬乗りになった。