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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第6章 ☆SS1: 春雪~キミと出逢った季節~
「~~~何するんだてめぇは!!」
低血圧の俺の口から、自分でも驚くほどの叫び声。
いや当然だろ!
押し倒された意味不明な状況に、冷静でいられるわけがねぇ!
「どけよ馬鹿野郎!」
「断る」
「はぁ!?」
「いい眺めだな、楽しくなってきた」
ニヤニヤしながら俺を見下ろす加賀谷が、さらに体重をかけて足を放り出した。
~~アホか!
徹夜明けでハイになってんじゃねぇよ!!
「~~男に跨るこのどこが楽しい…」
「あぁ、全っ然楽しくねぇよ」
はぁ!?
「むしろ……
“ てめぇら ” のせいで、余計1人だと認識するようになった」
「………!?」
「 “ 3ヶ月前 ” から更に孤独を感じるようになった」
笑みを消した加賀谷の顔が、一瞬にして無表情に戻る。
「隼人さんも、彰さんも、お前の兄貴も」
「………!」
「雪斗と春菜も
忘れたストールを渡そうと、追い掛けてやった俺の目の前で……」
「………!!」
「……宮本、誰よりもてめぇだ。
人の前で綾瀬とイチャイチャイチャイチャ……」
ピカッと稲妻が走ると共に、雷鳴が轟いて
加賀谷の体に何かが降臨した。
「どいつもこいつも、遠慮なく見せつけやがって……」