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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第6章 ☆SS1: 春雪~キミと出逢った季節~
「………」
……加賀谷の言う通り
隼人も彰くんもあの兄貴でさえも、超がつく愛妻家だから
本人達が無意識のうちに、嫁のノロケが半端なく発せられてるのは事実。
……でもそれは、あの3人に限っての話だ。
俺は違う。
「イチャイチャなんて、した覚えねぇよ」
俺の腹に跨る加賀谷を見上げたまま、静かにそう告げる。
“ 忘れたストールを渡そうと、追い掛けてやった俺の目の前で…… ”
……なるほどな、今の台詞で察した。
この機嫌の悪さは、あの美少年と蓮見を目の当たりにしたからか。
「前にも伝えた通り。
お前が好きそうな女、ちゃんと紹介してやるよ」
アンジーと急激に接近した加賀谷。
こいつマジでそっちの世界に行くんじゃねぇか思ってたから、必要無いと踏んでたけど……女のリストアップ再開してやるか。
「言っただろ?あては腐るほどあるって」
俺は抵抗するのを諦めて、加賀谷が離れるのを期待して力を抜いた。
「俺の交友範囲ナメんなよ」
「……宮本」
「けどお前、蓮見のレベルを求められると…」
「やらせろ」
「………」
………は?