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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第6章 ☆SS1: 春雪~キミと出逢った季節~
「……お前」
自分の体から、ブチブチと血管が切れる音が聞こえる気がして
でもそれと同時に、大量の冷や汗が額に滲むのも感じられる。
「なんで敬語なわけ?」
「え!? そ、そんなことないでらっしゃろ?」
「……なんだその不自然な態度」
「いえいえ、別に “ 不審 ” なんてそんな……」
「………」
後ずさりする沙月を廊下の壁に追い詰める。
壁ドンなんて甘いもんじゃなく、俺はその赤い頬を右手で強く挟んだ。
「ひょ、ひょっちょ…(ちょっと)」
「あ? ちゃんと言えよオラ」
「~~だ、だだだって。
まさか加賀谷さんが泊まりに来てたなんて思わなくて……!!」
「………!!」
「言ってくれたら2人きりにしてあげたのに…」
「~~~!!」
~~何勘違いしてんだこの女!!
目をキラキラさせてんじゃねぇよ!!
「つーか写真! 勝手に撮りやがったな!」
「ご、ごめん条件反射で…」
「何が条件反射だ! 今すぐ消せ!」
「それは嫌」