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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第7章 ☆SS2: 隠れて甘いkissをして
ベンチに座る私の前に立った立花先輩は、苦笑いを浮かべているけど
……ホームに並ぶ女性達が、チラチラと先輩を見ているから
あたしの言葉はなぁんにも間違っていません!
「香、お疲れ…」
「海老沢です、先輩」
「………!」
「まだダメですよ」
会社の最寄り駅だから、当然沢山の社員達がこの路線を利用してる。
傍から見たら、私達は会社の先輩と後輩。
立花先輩に迷惑がかからないように、マンションに着くまでは演じなきゃ!
「……誰も聞いてねぇよ」
ちょっとムッとしたような顔をした先輩が、なんだか可愛い。
私は口元を手で押さえながらベンチから立ち上がって
隣りに並んで先輩を見上げると、先輩も私を見つめ返してくれた。
……瞳がキラキラしてて、吸い込まれちゃいそう。