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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第7章 ☆SS2: 隠れて甘いkissをして

「これ、帰ったら食おうぜ」


電車を待つ人の、列の後ろに並ぶと

あたしの隣りに立った先輩が、ふいに右手を動かした。


「駅に入る前に買ってきた」

「……へっ?」

「苺とホワイトチョコレートのミルフィーユ。
12月限定だってさ」

「………!!」


その言葉に驚いて、慌てて先輩の前に身を乗り出すと

先輩の右手に小さな紙袋が握られていた。

~~~駅前のケーキ屋さん!!


「え、う、うそ……っ
ケーキ買ってくれたんですか!?」

「ショートケーキは売り切れてた。
ほんと人気なんだな、あの店」

「………っ」


う、嬉し過ぎるよ~~!!

先輩がケーキを買ってくれたのは、忘れもしない告白してくれたあの日以来だ。

今日は誕生日でもないし、なんのお祝い事も無い普通の平日。

クリスマス前にこんな幸せなことが起きるなんて……幸せすぎてどうしよう。

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