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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第7章 ☆SS2: 隠れて甘いkissをして
「……嬉し過ぎて、死んじゃいそうです」
「はは、大袈裟」
~~本当だもん!
目を細めて先輩が笑うけど、あたしは背伸びをして体を近付けた。
「大袈裟じゃないです!すっごく嬉しいです!」
「……そう、良かった」
「ここが先輩の部屋だったら、飛びついてます!」
「………」
「ぎゅーって先輩に抱きつきたいくらい…」
「じゃあ抱きついて」
……へっ?
今、なんて……?
あたしの言葉を遮った先輩の声が、少し低くて
心臓がドキッと跳ねて体が固まる。
「いいよ、香。
飛び込んでこいよ」
「………!!」
「俺も今、お前と同じ気持ち」
列に沿って前を向いていた先輩が、くるっと体を回して
向かい合ったあたしの右手をきゅっと握った。
「……家まで、待てない」