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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第7章 ☆SS2: 隠れて甘いkissをして
………体が固まって、動けません。
誰が見てるか分からないから、離れなきゃいけないのに
立花先輩の瞳に吸い込まれそうで……微動だにできな……
「……海老沢、息して?」
先輩の困ったような声で、ハッと我に返る。
~~わぁ!! 本当に呼吸が止まってた!
一気に苦しい!!
「~~はぁっ/// た、立花先輩……」
「ごめん」
「……へっ!?」
「今の無し。忘れて」
そう言って顔を逸らした先輩が、パッとあたしから手を離した。
ちょうど電車がホームに流れ込んできたから、周りの人には聞こえなかったみたいだけど……
「………っ///」
わ、忘れられるわけないですよ……!?
この尋常じゃないドキドキをどうすればいいんですか!
「……夕飯どうする? どっかで食べる?」
電車に乗った、コーナーに立つ自分の足が震えちゃってる。
先輩を見上げるだけで、胸がキュンキュンする。
「あ、か、香なんか作りますよ!」
「はは、いいよ明日も仕事だし。
なんか買って帰ろ」
「……は、い」
立花先輩が優しく微笑むから、キュンを通り越して苦しくて
あたしはそれ以上何も話せなくなってしまった。