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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第7章 ☆SS2: 隠れて甘いkissをして
* * *
……実家暮らしのあたしよりも
働いてから1人暮らしをしている立花先輩の方が、家事全般出来るという悲しい現実。
パパッと手際よく作ってくれた料理に感動して、それでも片付けだけはちゃんと手伝った。
お風呂も先に入ってしまって、先輩がドライヤーで髪を乾かしてる隙に
あたしはいそいそとキッチンへ向かい、冷蔵庫の扉を開けた。
「お待たせしました~~♡」
完全なる独り言だけど、ケーキの箱を取り出して
お皿2つとフォークを2つ、一緒に持ってスキップしながらリビングに戻る。
あー楽しみ、楽しみ楽しみ♡
楽しくって嬉しくって心が躍っちゃう♪
苺の香りを思いっきり吸いこんで、ローテーブルの前のラグの上に座ると
「皿、ひとつでいいよ」
「………!」
スタイリングのとれた髪が、まだちょっと濡れていて
タオルを頭にかけた先輩がそう言って近付いてきた。
……って、えっ? ひとつ?
「ケーキ2個入ってますよ?」
「両方香のだけど」
「えっ!?」
「1個が小さいから、足りないと思って」