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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第2章 ♥初顔合わせ
俺の手にグワッと腕を伸ばして、ひったくるように携帯をぶん取ると
アンジーはもう片方の手で自分の胸を叩いた。
「いいわよ莉央♡
あんたの頼み、優しいアタシが受け入れてあげるワ♡」
「………」
「金出すからタクシー乗ってさっさといらっしゃい!
訳あり・型落ち・傷物、大好物ヨ!!」
~~っておい!
キズモノって、誰もそこまで言ってねーだろ!
と無言で突っ込んでみたが、俺は完全にシカトされて
アンジーは携帯を両手で持ちながら、体をモジモジと動かし始めた。
「えぇえぇ、モチロンよ♡
キャッ♪ やだ~~本当?」
「………」
「ウフフ、嬉しいわ~~ありがとう莉央♡♡
ドンペリ入れて待ってるわネ♪」
……心の中に、モヤッとした嫉妬感が生まれたのは
俺が莉央と同じ営業職だからということにしておこう。
通話を終えた俺の携帯に、軽く投げキッスをして
夏バテしていたアンジーの顔には、生き生きとした活力が漲っていた。