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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第2章 ♥初顔合わせ
「はぁ~♡ やっぱりいい男ねぇ♪」
尚もうっとりと莉央を想い、煙草の煙を夜空に浮かべるアンジー。
彼女にこれだけの褒め言葉を言わせるんだから
昔から翔太がブラコンなのも納得できる。
“ あいつ、普段はスッゲー口悪いんだぜ。
アンジーとお前の前では、別人みてぇに素直だけど ”
アンジーに莉央を紹介した翔太が、後でそんな風に驚いていたけど
大学時代、初めて翔太の実家で莉央に会った時
3つ年上の俺に対して、ちゃんと敬語を使って礼儀正しかったのを覚えている。
見た目は似てないけど、兄弟揃って惹きつける何かを持ってるんだよな。
「……それにしてもアンジー」
莉央に店の場所をメールして、携帯をテーブルの上に置きながら
2年前に一瞬登場した、咲原の幼なじみを俺は思い出した。
「アンジーって、結局どんな男がタイプなわけ?」
「は? なにヨ突然」
「翔太と莉央も微妙に違うし、前に惚れた直樹って男もそうだし」
「……あぁ、そういえばそんなのもいたわネ」
「結局なんだかんだ言って、男としての1番は隼人なんじゃねぇの?」