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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第7章 ☆SS2: 隠れて甘いkissをして
「お、お、美味しいです!!」
「ほんと旨そうに食べるな」
「本当は立花先輩も食べたいんじゃないですか!?」
「俺はいいよ」
お皿をぐいっと前に差し出したけど、先輩は笑いながら断って
手に持ったお酒の缶の蓋を、プシュッと音を立てて空けた。
そっか!
お風呂上りだし、男の人は飲む方がいいもんね!
じゃああたしは遠慮なく戴くことにします・・・が……
「ク、クリームが甘くて、とろけて美味しいです!
絶品です!」
「ふーん」
「~~先輩絶対食べたいんでしょ!?
素直に言ってくださいよ!」
「酒飲んでるからいらない」
「で、でもでも……っ」
「はは、なんでそんなに焦って喋るの?」
~~だって!
「……どうして、さっきからずっと香を見るのですか?」
「え?」
「そんなに見つめられると、困ります。
……食べるのが緊張します」
こんな至近距離で、そんなカッコイイ顔を向け続けられると
ケーキに夢中のあたしでも、さすがに無視することが出来ない。
「あー……」
頭からタオルを外した先輩が、苦笑いを浮かべた。
「我慢してんだよ」
「……えっ!?」
「早く、食べ終わってくれないかなと思って」