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第9章 ☆SS4： 喘彼×隠甘コラボ/超SS企画②

チョコレートを見つめたまま、翔ちゃんはコートを脱いだ。
置かれたビジネス鞄の横には、大きな紙袋がひとつ。


「あら、もしかして…♡」


ネクタイを緩める翔ちゃんの足の間に入って、膝を立てて紙袋を覗きこむと
そこには色とりどりのプレゼントの箱が詰め込まれていた。

パッと見た感じ、20から30個くらい……去年より多い気がする！


「すごいね翔ちゃん、意外とモテるのね」

「………」

「ちゃんと笑顔でありがとうって言って貰った？
お返ししますって言った？」

「……ガキか俺は…」

「良かったね、やっぱり嬉しいよね～」


翔ちゃんでもこれだけ頂けるんだから
親友の立花くんや、弟の莉央くんは凄まじい数だろうな。

明日沙月ちゃんに聞いてみよう。
あのカップルって本当に面白いし、また楽しい話が聞けそう♪


「彩」


紙袋を見ながら１人でニコニコしている私を、翔ちゃんが低い声で呼んだ。


「……で？」

「え？」

「えってお前……」

「……？ なに？」

「………」