この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第9章 ☆SS4: 喘彼×隠甘コラボ/超SS企画②

「……忘れてたの?」
「忘れてた」
「貰えると思ってたの?」
「思ってた。
だから早く帰ってきた」
私の髪を触りながらも、ムスッてした顔で横を向いたまま。
……翔ちゃんのバカ。
珍しく可愛いこと言っても、何も出て来ないよ。
私も相当頑固だから、意地になって買わなかったんだもの。
「……じゃあ、これ一緒に食べる?」
「………」
「1個だったらあげてもいいよ」
テーブルの方に振り返って、ラズベリーパウダーのかかったフランボワーズのトリュフを持つ。
再び体を後ろに戻して、膝を立てて翔ちゃんに近付いた。
ちょっとドキドキしながら口元に運んだのに、その鋭い目は私を睨んでいる。
「……怖い顔しないでよ」
「残念ながら元々こーいう顔なんです。
知ってるだろ」
「~~もうっ、いらないの?」
「お前、ほんとあの美少年が好きだな」
「………!」
チョコを持った手を掴まれて、もう片方の腕が腰に回って
翔ちゃんがさらに私を引き寄せた。
……なに、よ///
いきなり至近距離になったから、ビクッと体が震える。

