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第2章 ♥初顔合わせ

本物が来るとか、VIP席に移動するとか

ただでさえ理解出来ない状況を説明されたというのに

最後は宇宙語ですか？と聞きたいくらいの、想像不可能な未来を語られた。


「……はぁ。
春菜も一緒に来てほしかったな……」


ダメ元で誘ったら、案の定ダメで。

てゆーかよく考えたら、今日は先約があるって昨日春菜本人から聞いてたんだった。


……それでも

会話が成り立たないまでに、別人に変貌している彼氏。

誰がいるのかも教えてくれない、主催者さえ謎な飲み会に行くなんて……

やっぱり断って、家でゴロゴロしていた方が賢明だったのではなかろうか。


「……あ、ここだ」


心の中で後悔しながら歩いていたら、目的の店に着いてしまった。

～～って、見るからに高そう。
本当にここなの！？

人工の砂浜に沿って立ち並ぶ飲食店の中で、１番豪華なモダンメキシカン。

絶景のパノラマビューを望めるテラス席は、カップルを中心に満席だ。