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第2章 ♥初顔合わせ

「も～〜翔ちゃん酔ってるの！？ 莉央は！？」

「後ろにいるよ。
今アンジーと隼人と喋ってる」

「はい！？」

「いいから上がってこいよ。
あ、お姉さん、あの子入れてあげてくれる？」


体を元に戻した翔ちゃんは、店員さんに私を迎えに行くように話したようだ。
その姿が２階席の奥へ消える。

～～いいわよ自分で上るから！

っていうか、 “ 隼人 ” って誰よ！
また謎な人物が追加されたんですけど！


「一体何人で飲んでるんだあの男は～～！」


疑問が増えるばかりの状況にイライラしながら、螺旋階段をズカズカと進む。

……兄弟して顔が広いのは知っているけど

翔ちゃんと違って、莉央の方は大勢での飲み会を好まないはずなのに。

ましてや貴重な休日の夜に、男だけってなんつー暑苦しい集まりを……

いや違う、アンジーは女か！


「莉央、翔ちゃん、彰くん、隼人って！！
完全にアンジーの逆ハーレムじゃない……の…」




……グチグチ言いながら

階段を上りきった私の足が、ピタッと止まった。



体が固まったのは、私の意思ではない。

……止まってしまったのだ。