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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第3章 ♥ご機嫌カレシ
「だから、なんで敬語?
さっきから “ 隼人 ” でいいって言ってるだろ」
「……そんな気軽に呼べねぇよ」
「なんで?」
「すげー緊張してんだよ、こう見えて」
……例えば
海賊物のハリウッド映画で、ボスキャラが登場する時
過剰なライトアップと効果音が、臨場感を最大限に演出する。
……だけど
ここは船の上でもなければ、バーチャルの世界でもない。
「はは、ほんと可愛いな~お前」
「俺、可愛いとか言われた事無いんだけど……」
「あぁ悪い。
マジでかっこいいよ、莉央」
「やめろ、嫌味にしか聞こえねぇ」
「本当だって」
……それなら
体の奥にまで届く、地響きで揺れるこの感覚と
……L型のソファに腰掛けて、楽しそうに会話をする
あの2人を照らす神々しい光はなんだというのだ……
「オトモダチの印に、俺とアドレス交換してよ」
「……マジ?」
「マジ」
「つーか、七瀬隼人って本名?」
「あぁ」
・・・ななせ はやと・・・?