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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第4章 ♥こいつが1番カッコイイ
話を切り出そうとした私を、加賀谷さんの声が遮った。
「全部冗談だから、信じるなよ」
「……えっ!?」
「二夫ー妻制とか意味分かんねぇこと言われただろ?」
~~あ!そうだ忘れてた!!
そういえば莉央が奇妙なことを電話で……
……ってもしかして・・・
「もう1人の “ 夫 ” って、加賀谷さんのことですか!?」
「宮本の部屋に引っ越して来いってさ」
「はい!?」
「綾瀬に指1本触らねぇと約束するなら、構わないって言われたけど
俺も男だからそんな自信ねぇし」
「~~なっ……///」
嘘だよ、と言って笑う加賀谷さんを見て、口がパクパクしてしまう。
ど、どうして一体そんな話に……
「今夜も泊まれって言われたんだけど、綾瀬から丁重に断っておいて」
「……それは、分かりました…けど
何がなんだか…」
「こいつが楽しい宴と、大事な仲間を紹介してくれたから
俺はもう少しここにいるよ」
「……!」
……加賀谷さんが、莉央を見て小さく微笑んだ。
「生きる希望を与えてくれた」
「……!」
「……優しいな、お前の彼氏は」