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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第5章 ♥離れないで
にんまり笑う私を、莉央はしら~っとした横目で見てから
煙草に火を付けて煙を夜空に浮かべた。
「覚えてねぇな」
「……!」
「俺、終始隼人に夢中だったから」
~~なによそれ!
リピートしてくれると思っていたから、ガクッと肩が落ちる。
てゆーか、覚えてないって事はやっぱり記憶飛んでたんじゃない!
「その “ 隼人 ” って呼び捨てにした時と同じくだりなんだけど!
なんか記憶が曖昧になってない!?」
「何て言ったの」
「え!?」
「お前のこと。
俺は隼人に、何て言って紹介したわけ?」
「……!///」
「教えろよ」
煙草を咥えたまま、莉央が私を見つめてきたから
条件反射で、今度は私の方が視線を逸らした。
……あの台詞を私に言わせるんですか?
本人覚えていないのに?
いや、逆にこの人、本当は知っててわざと言わせる気なんじゃ……
「……なんて言ったと思う?」
お決まりの返し方をして、再びペットボトルを手に取った。
そんな事言うかボケって言われたら腹立つし。
私はしっかり覚えてるから、別に何を言われてもいいや……
…って、思っていたんだけど