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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第6章 ☆SS1: 春雪~キミと出逢った季節~
~~きゅーーーん!!!
「………っ///」
木の葉から零れる朝日に照らされて、アッシュベージュの髪が金色に光る。
無造作なニュアンスパーマを、ふわりと風に靡かせて……
ダ、ダメだ
何もかもが眩し過ぎる!
徹夜明けの目には耐えられない煌めきです……!
「春ちゃん?」
「……っ ユ、ユキ…
おは、お、おははよう…!」
「……大丈夫?」
ベンチから立ち上がったユキが、心配そうに私を覗き込む。
ドキドキし過ぎて、その丸い瞳を見返す事ができない。
「本当に朝まで仕事してたんだね」
「……えっ!?」
「目が充血してるよ。
一睡もしなかったの?」
「う、ううん、途中で少し寝たよ」
「本当?」
「ほ、ほんとよ。
会社に休憩室があるから……」
「……そう」
ユキの声が、少しトーンダウンしたから
大丈夫だよって言おうとした……その時
「嘘つき」
ふわっと柔らかい温かさを感じて、顔を上げると
自分の首から外したマフラーで、ユキが私の肩を包み込んだ。
「本当の本当は、寝てないんだろ?」
「………!」
「いつも頑張りすぎるから、春ちゃんは」
「………っ」
「……お疲れ様。頑張ったね」