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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第6章 ☆SS1: 春雪~キミと出逢った季節~
「あのさ、春ちゃん」
歩き始めてすぐに、ユキがチラッと私を見て続ける。
「会社で徹夜したのは、当然1人じゃないよね?」
「……? うん、企画部はほぼみんな…」
「義兄さんも一緒だったってこと?」
「………!」
~~えっ!?
突然のその質問に、思わず足を止めてしまった。
りょ、遼くんもって……///
彼は企画部の中心人物だからもちろんいるし、今もまだ会社に……
「んー?」
固まる私の肩に手を回して、ユキが隣りから覗きこんできた。
「春ちゃん、なんで黙っちゃうの?」
「~~ち、違、急でびっくりして…」
「なんでびっくりするの。聞いただけじゃん」
「……っ そ、そうだけど…」
「な~んか怪しいなーー」
「………!!」
怪しい!?
怪しくなんかないよ!!
怪しいことなんてひとつもない!!
……でも、よく考えたら夜通し遼くんの隣りでずっと仕事していたわけで
それってユキにとってはどうなんだろうって、図々しくも考えちゃって……
「ユキ、あのね…」
「春菜」
「………!」
顔を上げた私の言葉を遮って
「………っ」
肩をぐいっと持ち上げられて、ユキの唇が私の唇を塞いだ。