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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第6章 ☆SS1: 春雪~キミと出逢った季節~
「……ん、んん……っ///」
ユキの前髪がおでこに触れる。
舌が絡んできて、熱い吐息が零れる。
「………っ///」
あまりの濃厚さで、瞳を閉じることすら出来なかった。
チュッと軽いリップ音を残して、ユキがゆっくり唇を離すと同時に
力の抜けた手から、ドサッとバッグが地面に落ちる。
「目、覚めた?」
「………」
「春菜」
「……覚め、ました」
朝なのに、チカチカ星が飛んでる。
ド至近距離で、ユキの視線がまっすぐ私に向けられている。
「今、春菜の目には誰が映ってる?」
「……ユ、キ」
「今だけ? いつも誰を見てるの?」
「……っ/// ユキだよ…っ」
「俺を見てる春菜は、誰が好きなの?」
「~~~!///」
早く言ってよと言わんばかりに
ユキの舌が、私の唇をペロッと軽く舐めた。
……子犬だなんて、とんでもない。
立派な雄の挑発に、心臓が壊れたように波打っている。
「私は、ユキが…」
「俺は春ちゃんが大好きだよ」
「………!!」
「仕事とはいえ、義兄さんと一緒だったことに
心も体も大嫉妬してる」
「~~~!!///」
「それくらい、春ちゃんのことが好き」