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警備員の淫らな睥睨
第1章 1章で完結です☆
「おっと、お嬢さん万引きはいけねぇぜ」
ブレザーを着た女子校生の腕を掴んだ。俺ぐらいになるとオーラでわかる。コイツは盗むと。何年も働いているとモニターに映らないものも見えるようになるんだ。
当然、彼女はドキッとした表情を見せる。
「いつもの仲間がいねぇな……」
この子は、市内にある犬成女子高校に通う私立の生徒だ。だが、主犯はこの子じゃない。普段は主犯と思われる子と二人で連携して犯行に及ぶ。恐らくイジメだろう。この子は万引きさせられているんだ。
「な、なんのことですか?」
彼女はこの期に及んで惚ける。
「それじゃあ、カバンを確認するぞ」
「……ご、ごめんなさい」
「素直でよろしい」
俺はカバンを受け取り、中に精算前の化粧品があるのを確認した。古風なこの子が使うとは思えない。
「警備員室に来てもらうよ」

カバンに入れても店から数メートル離れないと万引きではない。だから、本来は店に出てから声を掛けて捕まえるのだが、女の子に限っては素早く万引きを見極めて店内で速やかに捕まえる。他の店員にも気付かれないようにだ。
月15万の安月給では風俗店にも通えない。だから、こんなガキ相手でも性欲の捌け口にしなければやってられないんだ。
※二宮の意見です。
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