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あたしの甘い王子さま
第10章 恐怖の飲み会 ―――伸太朗side
まぁ、俺の反対隣は空いているし、静かに飲めそうだから晶の監視はできるし問題ないな。
だが........この空きスペース。いつ酔っぱらいが座りに来るか分からないしな。気を張っていなとダメかも。
「はい、部長。取り皿と箸です」
「あぁ、すまない。オレはゆっくりさせてもらうから、山本も佐々木達と楽しめよ?」
「はい。ありがとうございます」
頼んだ冷酒が届いて、手酌で一口。
「これからの時期はやっぱり良いな........」
つまみの肴に手を伸ばしたとき、空いていた隣に小さな影が近づいたのがわかった。
「お疲れ様です松元部長。隣、失礼しますね」
良いも悪いも言う隙すらなく、ちょこんと座ったのは女性パティシエの鈴木さんだった。