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あたしの甘い王子さま
第10章 恐怖の飲み会 ―――伸太朗side
部下達が彼女の存在に気づいて、話を振るのだが........
鈴木さんの武器なのだろうか、とても可愛らしい笑顔で
『ありがとうございます。もう少し松元部長とお話がしたいので、あとでそちらに混ぜてくださいね』
と、やんわりと断っている。
何気なしに部下の方を見ると........
数人がこの笑顔に頬を赤くしている。
........今は、酒のせいにしておくかな。
しばらく、居心地の悪い時間を過ごしたとき、視界の隅に席を立つ晶が。
隣の同期も一緒に席を外す。
時間差でパティシエに言い寄っていた女子が数人同じ方向へ歩いていった。
胸騒ぎがした。
晶、少し酔っぱらっていた雰囲気もあったし........。
ちょっと様子を見に行こうかと立ちやすいように俺は姿勢を正した。