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あたしの甘い王子さま
第10章 恐怖の飲み会 ―――伸太朗side
胸騒ぎが大きくなる。
そして、こんな時にいつだったかの晶から届いたメールを思い出す。
『ここのところね、パティシエの西村さんからお誘いが多くて........断るの大変』
そう言えば、初めての試食会のときですら、晶のこと飲みに誘ってたな........。
高校が同じだと、共通点を武器にして。
これは、晶が攻撃されるのは間違いない。
やはり、俺も晶が向かったであろう場所に行かなくては。
「鈴木さん、ありがとう。申し訳ないけど、お先に失礼するよ」
脱いだジャケットを手に取り、隣の部下達にも声をかける。
「すまない、先に上がる。お前達は明日は休みだし、潰れない程度に楽しめよ」