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あたしの甘い王子さま
第11章 甘い、二人の夜

「晶、着いたよ。起きれるか?」
「ん....」
「ほら、こっちおいで」
「あい....」
ずりずりと座席を移動して、外で待つ部長の声のする方へ。
「ありがとうございました」
部長の声がタクシーの運転手に届けられると、
『お気をつけて』
優しいおじさまの声が聞こえたらバタンとドアが閉まり、車は夜の街へ向かって走り出した。
「晶....もう少しだから寝てくれるなよ?」
「あい。頑張って、起きてる........」
なんて、言ってはみるものの。
お酒も入って少し寝てしまうと、一気に眠気は襲ってくるものですよ。
もちろん『安心』が得られたのが大きいのだけどね。

