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あたしの甘い王子さま
第11章 甘い、二人の夜

ネクタイを緩めて、襟と袖口のボタンを外す部長はあきれ顔。
そのまま奥のドアを開けてバスルームに消えていきながら


「晶........小学生か?いや、園児か?」


こんなイヤミを落とす。


「違うもん。美味しいデザートを考えてる大人だもん。ほら、この泡........生クリームみたいに美味しそうだよ?みてみて」


ちょっと悔しいから、泡立てて綺麗に形を整える。
ほら、どこぞかのメーカーの洗顔クリームみたいにふんわりした泡になったもんね。


「上手に作れたとしても、食べられないだろう?それ」


「そうだけどさぁ~」


「どうせなら、晶の作った泡のクリームよりも........」



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