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あたしの甘い王子さま
第11章 甘い、二人の夜

暫し、にらみ合いの時間。
なんだけど........。
何故、急に子犬なる?
すがるような視線だわ、腰を掴みながら親指であたしの肌を撫でてるわ........。


「ふぅ。わかりました。お湯かけますね。目、閉じててくださいよ?」


「はーい」


「じゃあ、いきまーす」


こうして部長の髪を洗うことになったのだが........その間、部長の手はあたしの腰から離れることはなかった。


が、さらに!!


あたしが手を止める度に『お礼』と言っては、掴んだ腰を引き寄せてチリッとした痛みのあるキスをしてくるのは如何なものだろうか?


「部長........」


「ん?」


「あたしが海とかプールとか行く予定があったらどうするんですか?」


「ビキニ、着なきゃいいよね?」


「ワンピタイプでも隠れませんけど?」


「............はい。次、身体ね?」


あ、話そらした。



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