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あたしの甘い王子さま
第13章 あたしの甘い王子さま
伸太朗....
ここが自由の国でも程々に願いたいですよ?
なんて、思っても強く言えないのは、嬉しかったりするから。
『でも、ちょっと離れてね。』
なんて思いながら巻き付く伸太朗の腕を剥がしていく。
「ねぇ、取引先に行ってたでしょ?この時間に戻ってくるなんて何かあった?」
ジュリアの声で少しばかりは抵抗する力が弱まる。
「ん?あぁ....相手方の方でトラブルがあったらしくて。来週にずれ込んでね。だから、夜のデートは問題ナシで........」
「ごめん!」
伸太朗の言葉に被さるように、両手を合わせて先に謝る。
『なんで?どうして?』
そんな顔してるなんて、見なくてもわかるし........。
「晶、トラブルあった?」
「ん....」
「シンタロー。トラブルでも相手方の、なのよ」