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あたしの甘い王子さま
第13章 あたしの甘い王子さま
日本で考えた商品がそのままこっちに販売することができても、いろんな面で現地の方に合わせて変更しなければならない。
そのままを好む人もいれば、そうでない人も。
体に良いとわかっていても、味が受け付けなければ意味がない。
今回は調理面のサポートをしてくださる会社担当者との打ち合わせだった。
「此方こそ、お忙しいのに出向いてくださって助かりました。セガミさんの上司も素晴らしいですね。」
そうです。
あのしたり顔の伸太朗。
自分の仕事が片付いたからってあたしの打ち合わせに同行してきたの。
「大事な部下の仕事をたまには見学させてもらいたくて........此方に来て3ヶ月。年末の大イベントに向けての頑張り所ですからね」
「えぇ。本当に、頼もしい方が来てくださって我々も身が引き締まりますね」
仕事の話をしながらも、たまにお互いの家族の話になったり。
全てが初めてのあたしなのにとても過ごしやすい。