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あたしの甘い王子さま
第13章 あたしの甘い王子さま
ひとつ、ふたつ、みっつ........
もっと、もう一回....まだ........
ソファーの背が二人の身体を隠すように高くて、隣のシートに座るカップルにさえ見られることはない。
それを良いことに、晶に強請る。
軽く胸を押されたが、その手を掴んで自分の背に回す。俺が後ろに倒れると、晶の身体もついてきて密着度が増す。
額に、目元に、鼻に、耳朶に........俺の唇は晶に触れたくて仕方がないらしい。
唇に触れたときは舌を絡めたくて少し攻めた。
断られるかと思ったけど、甘い吐息で応えてくれる晶に煽られて角度を変えて暫く求めた。
唇が離れたときは、ピアノの生演奏が終わり、優しい拍手の音が響いたときだった。