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おなとも!
第2章    
 翌日。屋上なう。
 やっぱり耐えられない。
 昨日は人間ダーツで、今日は人間吹き矢だ。
 笑ってはいけない温泉旅行の悪影響を受けすぎだ。
 大量の矢に打たれた落武者の気分で泣きべそをかきながら屋上に這いずり上がってきた。
 辛い。もう辛すぎる。
 人が痛がってる顔を見てどうして笑えるの?
 確かに笑ってはいけない温泉旅行はガキ使の中で傑作といえるレベルのクオリティだったけど私素人だし、あくまでも処女の高校生よ?
 背中にガンガン傷を付けられてこんな身体じゃお嫁に行けない、いや正確にはお嫁に行ける見込みはないけどさ、そういった意味でも心身共にズタボロ。
 死んでやる、今日こそ死んでやる。

 昨日と同じ位置でリュックを下ろし、スニーカーを脱ぐ。
 恐らく泣き顔は衝撃的にブサイクだろう。
 普通の顔でもブサイクなんだからたいした変化でないかも知れないが、ホラーな顔で死ぬのも悲しい。
 グラウンドからはやっぱり熱き青春の部活動に励む生徒達の声が響いてくる。
 姿までは確認出来ないが、私が痛がって泣いている姿を見て笑っていたクラスメートもグラウンドにいるんだろう。
 奴らは良心の呵責もなく私のことなんてすっかり忘れて野球なり陸上なりに美しい汗を流しているのか。

 どうして私が死ななければならないのだろう。
 死を決意したあとで今更すぎる疑問だが、ブスできもくて友達がいないからってどうして馬鹿にされ見下され背中に吹き矢を吹かれなければならないんだろう。
 冷静に考えたら悔しい。悔しすぎる。私をいじめる奴らよりも、言い返すことすら出来なかった自分自身が悔しい。
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