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おなとも!
第2章
「何撮ってんのよって、言ったの」
ようやく人並み程度の声が出たので、ホワムーの耳にも届いたらしくビデオのモニターからヒョイと顔を出した。
「何ってぇ、タカハシさんの臨終の場面を狙ってんだよ」
それは周知の事実だ。
「撮らないでよ、あっち行って」
「そうもいかないぜぇ。なぁ、どうするか早く決めてよ」
ホワムーは終始笑顔。
回遊魚のようなギザギザの歯がチラリズムしている唇はそこらへんの女子高生より潤ってプルプル。
茜さす頬にはシミはおろかホクロすら見当たらない。
こういうのを無駄と呼ばずなんと呼ぶのだろう。
「そんなに私に死んでほしいの」
エグエグ惨めに泣きながら、軽く苛立ちをホワムーにぶつける。
ホワムーはまたもや首を捻った。
ようやく人並み程度の声が出たので、ホワムーの耳にも届いたらしくビデオのモニターからヒョイと顔を出した。
「何ってぇ、タカハシさんの臨終の場面を狙ってんだよ」
それは周知の事実だ。
「撮らないでよ、あっち行って」
「そうもいかないぜぇ。なぁ、どうするか早く決めてよ」
ホワムーは終始笑顔。
回遊魚のようなギザギザの歯がチラリズムしている唇はそこらへんの女子高生より潤ってプルプル。
茜さす頬にはシミはおろかホクロすら見当たらない。
こういうのを無駄と呼ばずなんと呼ぶのだろう。
「そんなに私に死んでほしいの」
エグエグ惨めに泣きながら、軽く苛立ちをホワムーにぶつける。
ホワムーはまたもや首を捻った。